きものは「着る布」。布づくり=染織技術の歴史や衣装としての形の変化をアーカイブしている京都染織文化協会が
セミナーの受講者を募集中。姫丸も昨年11月の第1回に行きましたが、楽しく学べ、あっというまの2時間でした。
今回のテーマは「江戸時代の意匠と流行 ─遊びから生まれる意匠・別注品がモードを作る─」。狩野派、琳派、若冲、浮世絵と日本画百花繚乱の江戸時代。きものにも、おもしろモチーフや大胆な表現など、いまよりずっと自由で遊びのある意匠が見られたようです。講師は著書に「江戸の服飾意匠─文芸、美術、芸能との交流と近代への波及」などがある大久保尚子氏。
奥深い意匠の世界を探索に・・・受講料無料です!
京都染織文化協会
*画像は、京都染織文化協会さんが過去実施されたイベントの写真を拝借し、姫丸が作成したものです。
日本のファッション文化 ─ 衣服と装飾の発展 シリーズ(2)─
「江戸時代の意匠と流行 ─遊びから生まれる意匠・別注品がモードを作る─」受講者募集
当協会主催の染織文化セミナーは、今年度より『日本のファッション文化─衣服と装飾の発展─』と題した新シリーズにて開催致すこととなりました。古代から現代に亘り私達がまとう衣服は、独自の風習や慣習、美意識によって培われ、時流とともに変化しながら形成されてきました。当シリーズは、普段当たり前のように身にまとう衣服や装飾に秘められたストーリーを学びながら、これからの日本のファッションを考えていく機会として開催するものです。
新シリーズ第2回目は、宮城学院女子大学教授 大久保尚子氏をお迎えし「江戸時代の意匠と流行 ─遊びから生まれる意匠・別注品がモードを作る─」をテーマに、江戸時代に発展した意匠について学びます。
江戸時代後期は、戯作や浮世絵の世界、趣味人たちの交遊から、それまでにはない自由さを持つ意匠が生み出されました。既成概念に収まりきらない着想は、豊かな感性と遊び心を持つ人々の間から発し、やがて現実の意匠として広がっていきます。読んで楽しむ山東京伝の見立小紋の中から、いつの間にか日常空間でも着られる意匠が生まれたように、虚構と現実のボーダレスな関係や、出版文化と直結する視覚の広がりが注目される江戸の意匠を通し、今日のデザイン、ファッションを相対化する視点を探ります。
ぜひこの機会に多くの皆様のご参加をお待ちしております。
■ テーマ:「江戸時代の意匠と流行 ─遊びから生まれる意匠・別注品がモードを作る─ 」
■ 講 師: 大久保 尚子 氏 (宮城学院女子大学 生活科学部生活文化デザイン学科)
*プロフィール*
1963年東京生まれ。お茶の水女子大学家政学部、同大学院家政学研究科(修士課程)、同大学院人間文化研究科比較文化学専攻(博士後期課程)にて、日本服飾史、服飾美学を学ぶ。2014年3月お茶の水女子大学大学院にて学位取得。博士(人文科学)。1995年4月宮城学院女子大学学芸学部家政学科講師を経て、2014年4月同大学学芸学部生活文化デザイン学科教授。著書に「江戸の服飾意匠─文芸、美術、芸能との交流と近代への波及」(2015中央公論美術出版)などがある。