京都染織文化協会
*画像は、京都染織文化協会さんが過去実施されたイベントの写真を拝借し、姫丸が作成したものです。
日本のファッション文化 ─ 衣服と装飾の発展 シリーズ(3)─
「変わりゆく着物 ─幕末から昭和初期─」受講者募集
今年度の古代から現代に亘り私達がまとう衣服は、独自の風習や慣習、美意識によって培われ、時流とともに変化しながら形成されてきました。染織文化セミナー『日本のファッション文化─衣服と装飾の発展─』シリーズは、ふだん当たり前のように身にまとう衣服や装飾に秘められたストーリーを学びながら、これからの日本のファッションを考えていく機会として開催するものです。
さて、今日の着物には黒紋付・訪問着・小紋など、様々な種類があります。
このような着物の種類は、いつごろ生まれたのでしょうか。
昔の着物と今の着物との間には、どのような相違があるのでしょうか。
今回の染織文化セミナーは国立歴史民俗博物館准教授 澤田和人氏をお迎えし「変わりゆく着物─幕末から昭和初期─」をテーマに、着物が大きく変わりゆく時期であった幕末から昭和初期に焦点を当ててお話いただきます。
この時代は日本の生活様式や習慣の変化、百貨店という大規模小売業の台頭、染織技術の発展など、いくつもの要因が関係し合い、着物を大きく変えた時代でもありました。着物の種類が生まれた理由、昔の着物と今の着物の相違を学びながら、将来の着物像を考えていくセミナーです。
ぜひこの機会に多くの皆様のご参加をお待ちしております。
■ テーマ:「変わりゆく着物 ー幕末から昭和初期ー 」
■ 講 師: 澤田 和人 氏(国立歴史民俗博物館 研究部情報資料研究系 准教授)
*プロフィール*
1996年大阪大学文学部美学科卒。1998年大阪大学大学院文学研究科芸術史学専攻博士前期課程修了。中世を中心とする染織及び服飾・意匠風俗に関する研究を行う。2009年より大学共同利用機関法人人間文化研究機構国立歴史民俗博物館(以下歴博)研究部准教授。研究調査活動として編著「野村コレクション服飾Ⅰ・Ⅱ」(2013・2014歴博資料図録)「記号としての服飾─小袖意匠に映し出された身分・階層」(2014歴史研究の最前線16号)などがある。