銀座四丁目の交差点、時計台のあるクラシックな佇まいの和光本館は、銀座のシンボル。その有名さから、
なにげに敷居が高い気もしますが・・・6階にある和光ホールは入場無料で、展示会や催事を行っています!
「展覧会は、作家と和光が長期にわたり共同で企画、準備をし、銀座を訪れる方へ芸術や文化を発信できるよう
作り上げています。銀座へお越しの際はぜひお立寄りください。」とのことです。
今年も、きものを着て背筋をシャンと伸ばして見に行きたい、染織をはじめ各分野の人間国宝展が開催されます。
以下、和光ホールの公式展覧会案内を転載させていただきます。
工芸・Kogeiの創造― 人間国宝展 ―
伝統工芸は現在の日本文化を形作ってきた、もっとも重要な分野だと思います。長い時代を経て発展してきた伝統工芸は、現代にまで続いている日本文化を代表する一つであり、基本的なものです。
2020年の東京オリンピック・パラリンピックもあと2年余り。日本を訪れる外国人は急速に増えるなど、日本への関心は高まっています。たとえば、昨年12月にジェトロから発表された中国の中間・富裕層の意識調査によると、これから行きたい国の第1位に初めて日本が挙げられました。またこれらの人々の目的は多様化し、買い物や観光地へ訪れるだけでなく、日本の日常の生活を体験しようとする人や、中でも日本の伝統文化に興味を持つ人が多くなっていると聞きます。ただ、多彩な伝統工芸の最高峰である、人間国宝の作家たちの作品を一堂に見る機会は、私たち日本人でもそれほど多くありません。「工芸・Kôgeiの創造-人間国宝展-」は、その意味でも絶好の機会になると思います。
この展覧会では、伝統工芸技術の粋を込めた作品が陳列されていますが、力を込めた優品から、現代生活の中で使用されることを目的としたものまでさまざまです。伝統工芸の技を極めた作家たちの創意工夫をこらしたこうした作品を見て、自分ならどこに置くかとか、どのような場でどのように使うかなど、具体的なイメージを描いて鑑賞していただければ、さらに魅力が増し、身近なものと感じられるのではないでしょうか。
染織
北村武資(きたむら・たけし) 羅、経錦
佐々木苑子(ささき・そのこ) 紬織
志村ふくみ(しむら・ふくみ) 紬織
鈴田滋人(すずた・しげと) 木版摺更紗
土屋順紀(つちや・よしのり) 紋紗
二塚長生(ふたつか・おさお) 友禅
村上良子(むらかみ・りょうこ) 紬織
森口彦(もりぐち・くにひこ) 友禅
【出品作家によるギャラリートーク】(各日14:00~)
7日(土) 福島善三氏(陶芸)
8日(日) 十四代 今泉今右衛門氏(陶芸)
14日(土)桂 盛仁氏(金工)
15日(日)藤沼 昇氏(木竹工)
21日(土)村上良子さん(染織)
染織のほか、陶芸、漆芸、金工、木竹工、人形、各分野の人間国宝の方々の作品が展示されています。
詳細は、和光ホームページ → 展覧会のご案内