”光のオーケストラ 金彩友禅の第一人者” 和田 光正(わだ みつまさ)さんの展覧会が開催されます。
職人人生66年、といっても回顧展ではありません。メインは世界初「金彩友禅とデジタル技術の融合」を実現した新作群!
追求したイメージは「オーロラ」。アイコンとなる振袖(下記チラシ写真)は、CGで描いた超極細の流麗自在な線の流れを、ミリ単位で何度も修正して型紙を制作、それを何枚も重ね合わせて描き染めたものだそうです。
訪問着は、多色を用いず『地色は一色(ひといろ)で染め上げた新たな金彩友禅が描き出す超極細線の美しさ、そして摺箔技法の多彩な金の色数の極美の世界』が堪能できるものになっているそうです。
「職人でやってこられて幸せ」という和田さん。きっと「こんな美しいものを見られて幸せ」な展覧会へ!入場無料!

金彩友禅 和田光正の世界 〜昭和・平成・令和 職人人生66年〜

光と夢を追いつづける もの創り展

この度、展覧いたしますのは、金彩友禅の長い歴史と伝統に育まれた作品と
現代のデジタル技術を融合させて生まれた作品群です。

およそ50年前、若かりし頃の和田光正が一冊の外国書籍に出逢いました。そこには当時の先端のコンピュータグラフィックス(CG)で描かれた美しい曲線が描かれていたのです。コンピュータの描く曲線は、それまでの歴史で人間の手で描かれたものとは全く異なるものでした。その超極細にして滑らかな曲線に心を奪われた光正は、この50年間、常々着物の柄に描けないかと挑戦をして参りました。
極細線の着物の型紙は創ることはできましたが、着物全体の柄をコンピュータで処理を行うことを試みるも、処理速度や容量の問題で難しいとの返答をいただくことが長年続きました。
約3年前に極細線に対応しうるコンピュータに恵まれたことから、京都市産業技術研究所の松原剛氏にその旨お伝えし、着物の柄の身幅寸法から柄の位置構図を学んでいただき、ようやく今日完成させることができました。また、今回の型紙は(有)岡本工芸の制作です。

手描手法では描けない美しい超極細線をうねらし、重ねて構成したそのデザインは、金彩友禅の新たな可能性の扉を開く作品であり、さらに次代へと受け継がれていくべき作品となっております。
66年に亘り京金彩友禅職人として、苦しい時ももの創りの楽しさを感じながら完成させた、地色を一色(ひといろ)で染め上げた新たな金彩友禅が描き出す超極細線の美しさ、そして摺箔技法の多彩な金の色数の極美の世界を、ぜひ、ご高覧ください。

主な展示
★ 光正66年の京友禅職人人生において長年夢見つづけ、完成させた新しい金彩友禅
コンピュータ柄による超極細線の美しさ・多彩な金の色数の世界を実現した着物・帯など約120点
★ 光正のコレクションの中から時代を代表する先人たちの作品も併設展示

(*上記文章は展覧会のチラシ文章より抜粋させていただきました)

会 期:2022年 3月30日(水)~ 4月3日(日)
イベント10:00〜18:00(最終日は〜16:00)

会 場:京都文化博物館5階アクセス

公 式:和田光正ホームページ

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