きもの愛好家なら知らない人はいないでしょう、紬織の人間国宝、志村ふくみさん。
草木から色を抽出して糸を染め、デザイン性ゆたかに織り上げられた着物や帯は、憧れ以上の染織作品。
また『一色一生』(大佛次郎賞)、『語りかける花』(日本エッセイスト・クラブ賞)など著書も20冊以上。
この秋、故郷滋賀で開催される生誕100年記念「人間国宝 志村ふくみ展 色と言葉のつむぎおり」展では、染織と随筆、両面から志村さんの世界に浸れそう♪
滋賀県立美術館開館40周年記念
生誕100年記念 人間国宝 志村ふくみ展 色と言葉のつむぎおり
この秋、紬織の人間国宝、染織家 志村ふくみの生誕100年を記念して、故郷滋賀では約10年ぶりとなる個展を開催します。
本展では、国内屈指の規模を誇る当館収蔵の志村ふくみ作品と館外からの借用作品、作家ゆかりの資料など合わせて80件以上を展示し、初期から近年までの歩みをたどります。合わせて、ライフワークである「源氏物語シリーズ」や、ふくみの心のルーツであり、制作においても重要な位置を占める滋賀をテーマにした作品を紹介します。
またふくみは、染めや織りの仕事と共振させるかのように言葉を紡ぎ、第10回大佛次郎賞を受賞した初の著作『一色一生』(1982(昭和57)年)など、これまで20冊以上の著作を刊行しています。本展では随筆家としての活動にも注目し、染織作品や故郷、仕事への思いを語るさまざまな言葉をご紹介します。経糸と緯糸が交差して織り出される紬織のように、色と言葉の出会いを美術館でお楽しみください。
*公式案内より一部を抜粋し転載させていただきました。
会 期:2024年 10月8日(火)〜11月17日(日)
イベント9:30〜17:00 月曜休館(*祝日の場合は開館、翌火曜休館)
会 場:滋賀県立美術館 展示室3 → アクセス
観覧料:一般1,200円、高校生・大学生800円、小・中学生600円
公 式:滋賀県立美術館 公式案内
展覧会関連イベント
◆講演会「志村ふくみ―心熱く本を編む」*申込方法は調整中/無料
志村ふくみの染織作品と言葉について語る対談形式の講演会を開催します。
日時:10月20日(日)14:00-16:00
講師:志村洋子(染織家・随筆家、都機工房主宰)
□□□三宅奈穂美(芸術書編集者・株式会社求龍堂エキスパート・エディター)
場所:木のホール
定員:150名
◆草木染め体験ワークショップ *要事前申込/抽選/要参加費
高校生以上の方を対象とした、草木染め体験のワークショップを開催します。
日時:11月10日(日)13:00-16:00
協力:都機工房(志村ふくみ・志村洋子の両氏が主宰する工房)
場所:ワークショップルーム
定員:20名
◆学芸員によるギャラリートーク *当日先着
本展を担当学芸員の解説付きで鑑賞します。
日時:10月12日(土)、11月4日(月・振休)
各日とも11:00-11:45、14:00-14:45
場所:展示室3
定員:各回20名程度