棒縞、子持縞、矢鱈縞、滝縞、鰹縞、よろけ縞、大名縞、万筋・・・名前が付いているだけでも数多い「縞」。
縞柄は、洋服よりも直線で仕立てるキモノのほうが楽しい♪ アナタも縞柄の紬や小紋、1着はお持ちでは?
一反の幅に、どのように線と色を配するかだけで創り出される、縞柄という無限の世界・・・
きもので縞といえばこの方、日本伝統工芸展でも数々の受賞歴のある染織作家 築城則子さん。―縞百姿 遊びをせむとや― と題した作品展が、和光ホールで開催されます。いわずとしれた銀座のシンボル・和光本館の6階です。入場無料!
この展覧会は2020年4月の予定が緊急事態宣言により延期され、2021年1月28日(木)~2月7日(日)に会期変更して開催されるものです。
築城則子染織展 ―縞百姿 遊びをせむとや―
縞のもつ普遍的な美をひたすらに追求して福岡・小倉生まれの染織作家、築城則子(ついき のりこ)さんは江戸時代に羽織や袴として用いられていた小倉織を復元し、“深化”させてきました。女性が装うことを念頭に、彩り豊かな色糸を加えて、絶妙な配色による今様の縞織物を創作しています。
8年ぶり4回目となる今展のテーマは「縞百姿」。「縞の着物や帯がとにかく好きです。そこで、皆様に変幻自在な、百種の縞と出合っていただきたいと考えました」とおっしゃいます。
小倉織の帯40点を中心に紬、練貫(ねりぬき)、小倉縮の着物、額装や漆箱に小倉縞をほどこした小筥などの約100点に加え、新進気鋭の作家とのコラボレーションによる十余点も出展されます。
「縞には普遍的な美があります。私は、この永遠に交わらぬ線をずっと追い求めてきました。これまでの縞も、新しい縞も、縞の無限をご覧いただけたらと願っています」。
糸を染め、織り上げる。果てがないような作業の連続でようやく完成を迎えます。そして、その一つひとつに詩情が織り込まれています。ぜひ、そんな作品との“対話”をお楽しみください。
*銀座和光 公式サイトの展覧会案内より、抜粋・転載させていただきました。