梅雨が明け、いきなり猛暑で、ゆかた本番。四国は香川県・高松市美術館では「ゆかたと藍の世界」が始まりました!
京都でも「ゆかた浴衣YUKATA」が開催中ですが、こちらは隣県が阿波藍の徳島ということもあり、藍染が主役のようです。
「JAPAN BLUE」として世界に知られ、インド産のインド藍、ヨーロッパ産のウォード等と並ぶ日本の藍。その藍を染料に、日本の染色の技と感性が合わさり、生み出されてきた美の世界を、堪能できそう♪
ゆかたと藍の世界
藍は、古くは奈良時代から現代に至るまで日本で衣服や布製品の染料として使用されてきました。中でも、ゆかたは、木綿が普及した江戸時代中頃から藍染と結びついて発展した染織品の代表でもあり、現代の私たちにとっても、藍染のゆかたは親しみのあるものとなっています。
本展では、ゆかたの歴史と変遷を振り返りながら、ファッションから現代アート作品まで「ゆかた」と「藍」をキーワードに紹介します。
江戸時代の藍染衣装から、絹地に藍染が施された朝廷の女官の衣装、長板中形(ながいたちゅうがた)の技法で精緻な型染めをほどこしたゆかたなど、バリエーション豊かにお見せします。
また、現代に至って、伝統的な長板中形の技法で人間国宝に指定された清水幸太郎(1897-1988)、松原定吉(1893-1955)と、孫にあたる松原伸生(1965- )、伝統に基づく藍染を現代の衣服に取り入れ進化させたファッションブランドmatohu、藍の産地・徳島で藍の歴史を研究しながら自然発酵建にこだわった藍染布の制作を続ける森くみ子(1959- )、さらに藍を表現手段として着物だけでなく現代アートに昇華させた福本潮子(1945- )らの作品も展示いたします。
世代を越えて多種多様に展開していく「ゆかた」と「藍」の世界をお楽しみください。
会 期:2021年7月17日(土)~ 8月29日(日)
イベント月曜休館(ただし8月9日は開館、翌10日休館)
会 場:高松市美術館
観覧料:一般1,000円
ゆかたウィーク=8月8日(日)~15日(日)、ゆかたでご来館の方は観覧料半額!
公 式:高松市美術館 公式サイト