艶や光沢、しなやかさ、色の発色や肌なじみ・・・きものも帯も昔と今とは「糸」から違う、と感じたことはありません?
それもそのはず、昔の日本は絹糸の大輸出国、現在は流通する絹糸は99%が輸入もの。日本の絹は、どうなるのか。
京都染織文化協会のセミナー、今回のテーマは『日本の絹を考える─製糸業の現状と宮坂製糸所の取組みについて─』。
めったに聞けないテーマについて、その道の専門家の話を聞ける、あっというまの2時間です。しかも受講料無料!
受講の申し込み〆切が近づいてきました、興味のある方は、急いで!
京都染織文化協会
*画像は、京都染織文化協会さんが過去実施されたイベントの写真を拝借し、姫丸が作成したものです。
日本のファッション文化 ─ 衣服と装飾の発展 シリーズ(14)─
『日本の絹を考える ─製糸業の現状と宮坂製糸所の取組みについて─』
日本人の習俗を記した『魏志倭人伝』によると、日本人と絹との関わりは古く、すでに卑弥呼の時代から養蚕が行われていたと伝えています。古くは上代の服飾文化を支え、やがてその精神は現代に引き継がれ、日本人は長らく絹を着る文化を維持してきました。
日本の生糸生産量は、世界恐慌直前の最盛期(1929年頃)には4万トンに達し、世界の生糸生産量の約8割を占めていました。この頃の養蚕農家は221万戸(全国の農家の4割)、製糸工場も全国に1万2640箇所、従事者は53万人に達していました。生糸の生産と輸出は日本の近代化を進め、国力を高め得る礎となりました。
しかし現代の絹に目を向けると、国内に流通する99%が外国産の生糸で、純国産はわずか1%。脈々と続いた日本の絹文化が今、継承の危機に直面しています。
今回の染織文化セミナーは、日本で唯一、手作業での手繰りを続ける製糸場 ㈱宮坂製糸所(長野県岡谷市)髙橋耕一社長様をお迎えし、標記テーマによりご講演頂きます。製糸の現状を知り、日本の絹について考える機会として開催します。
■ 講 師:髙橋 耕一氏(株式会社宮坂製糸所 代表取締役)
*プロフィール*
東京農業大学卒業後、造園設計事務所のコンサルタントとして従事した後、平成16年に宮坂製糸所に入社。3代目として令和元年に代表取締役に就任。宮坂製糸所は信州岡谷市で昭和3年に創業。現在は岡谷博物館に併設し実際に生糸を生産している製糸工場を見学することが出来る施設となっている。生糸や絹糸の他、シルク化粧品の販売も行っている。
受講(無料)先着順、お申込み受付中!3月3日(金)〆切
受講申込締切日:2023年3月3日(金)
定員:50名(締切日に関わらず、定員になり次第締切)
お申込みは「京都染織文化協会」公式サイトから! → こちら
■ 開催日:2023年 3月15日(水)14:00〜16:00(受付13:30〜)
■ 会 場:からすま京都ホテル 3F瑞雲の間
イベント 烏丸通四条下ル TEL371-0111 → アクセス
■ 公 式:京都染織文化協会 公式サイト / 公式Facebook
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2021年7月~9月に東京で開催した創立80周年記念展覧会の図録です。
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