桜の蕾も色づいてきました。きょうは第65回 京都染色美術展の初日。京都市美術館へ出かけました。
今年は主催の京都染色美術協会から15社、特別出品として西陣手織協会の8社が出展されています。
京都染色美術展には何回か来ていますが、そうそう、畳の台に金屏風でしたね。そしてそこに飾られているのは
染匠市川、絵絞庵、木村染匠、京正、染の小阪、染繍工芸鈴木、関谷染色、多ち花、手描染匠富宏染工、成謙工房謙蔵、
藤井絞、丸太遠藤、村山刺繍店、矢野染芸、吉川染匠、
京友禅・京鹿の子絞・京繍の匠の技による、美術館という空間にふさわしい着られる美術品。
理念や作品紹介のボードも展示されています。
「しゃれもん」と題されたコーナには、ほんに抑えめな色柄の、おしゃれな小紋が。
特別出品の帯は西陣手織協会の8社、
河合美術織物、河村織物、黒田織物、滋賀喜織物、紫紘、白綾苑大庭、藤田織物、都、さん。
名前を聞いて「お〜、あの独特な柄の」「あの豪華な帯の」という方もいらっしゃると思います、各社各様とても個性的。
そして、機械化が進む今日でも、手織りの技は健在。よかったわ〜。
姫丸は子供の頃、川でカニを採ってきて飼っていたので、ぜひともカニ柄の帯が欲しかったのですが・・・
わー、すごいカニが!(まんなかあたりに、いますでしょ。)アートな雰囲気、大胆な織り味、すてき過ぎ
職人さんたちが、ほんとうに作りたいものを、こだわりぬいて作りました!という、モノづくりの幸せ感、
そのパワーを強〜く感じるのがこの展示会で、その熱が見る側にも伝わってくるのでしょう、
会場に入った瞬間からクワ〜〜〜ッと、すてき〜〜〜っと思い見られる熱が、わきあがってきていて、
このあたりまで来ると、もう、欲しいとか着たいとかいう欲望を超え、見ているだけで幸福満足。
おっとと。展示方法がガラリと変わって、今回のテーマ「振袖」の展示室へ。
表から見ても、
裏から見ても、振袖ならではの美を堪能できました。帯も緻密にして豪華。
1日だけハタチに戻れるなら、どれが着たいかな〜
こんなに美しいきものを、こんなにいい雰囲気のなかで見られる、それも「入場無料」でなんて、
京の一流ならではの心意気、なんてうれしい素晴らしい、おもてなし。
これからも楽しみにしています!
会場内は撮影禁止のところ、全体の雰囲気を、ということで許可を得て撮らせていただきました。
撮れなかった意匠の細かいところにこそ、技と美の真髄あり。ぜひ、ご自分の目で、お楽しみください。
20日(日)までの開催、必見です!
19日(土)20日(日)は、こちらを見てから、すぐ近くの「みやこめっせ」第21回 京手描友禅作品展を見る
という贅沢もできちゃいますよ〜!