昨日は冬に逆もどりな天気でしたが、きものの春の幕開け!
第67回 京友禅競技大会と花街のキモノ「一日だけの着物展示会」に行ってきました。

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会場の「みやこめっせ」は京都最大規模の展示会場だけあって、天井も高く広々。
各賞の結果発表披露会という意味あいが強い展示会なので、受賞作がメインに飾られ、はなやいだ雰囲気。

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平日の昼間ということもあってか、お客さんは少なめ、業界のプロとおぼしき男性の割合が高いようです。

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展示されているきものは250着ほどもあるというのに、その濃密さを感じさせない、とにかくゆったりの空間。
きものは手描より圧倒的に型染、振袖、留袖が多く「雅で華やかな京友禅」が満開。

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ひときわ壮観だった振袖の列。これ全部、型染でも「インクジェット型染」というので、びっくり。

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インクジェット・・・よくよく見てみましたが、私の素人目にはこれが印刷だとは全然わからない思えない・・・
いやーーー、技術の進歩って、すごい!
いまでは細か〜い江戸小紋までインクジェット印刷で作られているそうですが・・・この、人から機械への流れは
「染め」に限ったことではなく、「織り」=大島紬や牛首紬でも進んでいます。
伝統あるものを産業として残していくために、これは止めようのない流れ。
産業としては、均一品質と量産を可能にする機械化によって、世界を市場に!という可能性が広がります。
個人としては、自分は何を着たいか、自分にとってきものとは何か・・・考えを深める必要性が出てきちゃいますが。

さて、今回の特別企画展は「花街のキモノ」。
こちらは艶っぽい小紋や、なんだか着るだけで女度と体温が上がりそうな、あ〜着てみたい!きものだらけ。

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会場全体でも、姫丸お目当ての訪問着や小紋は少なめではありましたが・・・

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「京のシビアな値踏み目線を粋(スイ)と越える、おとなの京女」という雰囲気を持つもの揃い、でした。

* 会場は撮影禁止でしたが、全体の雰囲気を、ということで許可を得て撮らせていただきました。