桜は散ってしまいましたが花冷えの、きもの日和。第39回 日本染織作家展が京都で始まりました!

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日本染織作家展は、染め方や織り方を問わず、伝統の技を用いながら、作家さんの個性が伸びやかに表現されていること、
きもの好きさんたちに、いま欲しい着たいと思われるものであることも重要ですが、その一歩先・・・
きもの好きさんたちを「次の感動」「次の着たい」に誘い得る、NEXTなセンスを感じさせる作品であることが
賞の選出基準になっているそうです。
それだけに、これまでにない「おもしろい」作品と出会える楽しみはMAXな展示会なんです!

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白一色に見える部分も、よく見ると極薄い色を重ねてあったり、立葵の花が夏の空に向かって、まっすぐに咲いていたり

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午後2時からは、作品についての解説が聞けます、という会場内ミニツアーに参加。
どんな技法で表現されていて、どこに工夫が光っていて、どこが素晴らしくて選ばれたのか、
きょうは日本染織作家協会の副理事長で「現代の名工」森岡功さんが、ていねいに解説してくださいました。

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授賞式に来られた受賞作家ご本人から、作品の意図や技法についての解説を聞くこともできました。ラッキー ♪

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東尋坊をイメージした大胆な図案の訪問着(上左)、CMでも話題の天空の城をモチーフにした訪問着(下右)、

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どうやったの?というくらい微細な点描で数色を重ねた江戸小紋の訪問着、モダンかわいい筍の帯に着物、

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などなど、わくわく楽しめました f22

出展作家の約半数は女性作家さんだったのは、うれしいビックリでした。
男性作家の作品は、着られる美術品、美を纏うもの、という感じがして、背筋ピンッな心持ちになることが多いのですが、
女性作家の作品は、本能的に着る楽しみで盛り上がれ、気分的に肩肘はらずに着られそうに感じました。

京都での開催は、京都市美術館別館(ロームシアター京都の敷地内)、4月12日(火)〜 17日(日)までの5日間で、
毎日午後2時からは作品についての解説も聞けます。

例によって会場内は撮影禁止のところ、全体の雰囲気を、ということで許可を得て撮らせていただきました。
撮れなかった意匠の細かいところにこそ、技と美の真髄あり。ぜひ、ご自分の目で、お楽しみください。