共立女子学園創立130周年を記念し、「和と洋が出会う博物館」共立女子大学博物館が新設されました。
江戸時代から昭和初期の女性の小袖・着物・帯など日本の染織・服飾資料を中心に、近代ヨーロッパの服飾類など
長年にわたり収集されてきた学園のコレクションが、今後この博物館で一般公開されるようです。
その開館記念展が「三百年がはぐくんだ服飾美 〜江戸女性のきもの〜」。入場無料、いざ、大学キャンパス内へ!
以下、共立女子大学博物館さんの公式サイトより、転載させていただきます。
三百年がはぐくんだ服飾美 〜江戸女性のきもの〜
徳川幕府が天下を統治した江戸時代は、身分格差のある時代ではありましたが、服飾においての自由さには男女で大きな違いがみられました。厳格な身分制度が確立されたこの時代、「表」(official/formal)の世界にいる男性にあっては、衣服によって身分を表示させる目的で、身分による服装の固定化が行われ、衣服の自由な選択は許されていませんでした。そのため男性の衣服には様式の変遷や流行現象はほとんど見られませんでした。
これに対し、「奥」(praivate/casual)の世界にいた女性は、社会秩序を乱さない限り、衣服の選択には暗黙のうちに比較的自由が許されていました。それゆえ、経済的な余裕がある女性は、公家・武家・町人といった身分にかかわらず、服装に多様な選択肢を持つことができたのです。それが結果として、江戸時代の女性の小袖に、時代による様式変遷と、身分・階層の違いによる美的方向性の多様さを生み出すことになりました。
共立女子大学博物館の開館記念展である本展覧会では、本学収蔵品の中核をなす江戸時代の着物や帯、大名調度類などから特に名品を選び、江戸時代女性たちの華麗なる装いの世界を再現するものです。
会 期:開催中〜2016年12月2日(金)
9:30〜16:30 (土曜日は12:00まで)、日曜・祝日休館
会 場:共立女子大学博物館
千代田区一ツ橋2-6-1 共立女子学園2号館B1F → アクセス
入場料:無料(2号館1F入口で入館手続きをしてください)