第68回 京友禅競技会へ行ってきました。
お天気は晴れ時どき冬の嵐でしたが、みやこめっせ1階の展示場は一面、きものの花盛り。
入口付近には各賞受賞作が並びます。京友禅競技会には型染の作品が多く、経済産業大臣賞も型染の作品。
広い会場に展示作品は約250点。振袖も多いので、あでやかさもいっそうです。
振袖は、型染とインクジェットが半々くらい、こちら ↑ の両側は、すべてインクジェットです。
インクジェットと書かれたカードが置いてあるので、そうなんだ〜と思いますが。素人目には、まったくわかりません。
この機械化の流れは加速するのでしょう。消費者側にもメリットは多いと思います。でも、
きものは伝統産業と一言でいっても「産業は栄え、伝統の技は滅ぶ」ことがないように、願わずにいられません。
・・・と、ちょっと心配してしまいましたが。
私たち世代の小紋や訪問着には、職人さんたちの手になる素敵な型染や手描き友禅が並んでいました。
京友禅競技会は毎年、テーマ作品の展示でも楽しませてくれます。今年のテーマは「2020 響き合う色」
五輪マークの5色やワクワク感を表現しているような、明るい色調の作品が多く見られました。
つくる人がいて、着る人がいて、それをつなぐ人がいて。
あしたも未来にも、きものが心地よく響き合える文化でありますように!
例によって会場内は撮影禁止のところ、全体の雰囲気を、ということで許可を得て撮らせていただきました。
撮れなかった意匠の細かいところにこそ、技と美の真髄あり。ぜひ、次回ご自分の目で、お楽しみください。