障子に襖、たとう紙など、紙は日本人の暮らしを包んできました。
伝統の技に試行錯誤を重ね、磨き抜かれた和紙は、いまや斬新なアート素材としても注目されていますが。
和紙から糸を紡ぎ、織り、布へ、きものや帯へ・・・和紙は、着られる素材「紙布(しふ)」としても進化しました。
その立役者であり、紙布作家の第一人者・桜井貞子さんの作品展が始まりました。場所は東京「紙の博物館」。
繊細で美しい紙布の世界が、堪能できそうです! 以下、紙の博物館の案内文より抜粋させていただきます。

紙布~桜井貞子作品展~

細く切った和紙をより、紙糸にして織った布である「紙布(しふ)」。
江戸時代は山陰や東北地方など、木綿が貴重品だった地域で多く生産され、とくに伊達藩白石の紙布は将軍家にも献上され、名産品として知られました。
桜井貞子氏は白石紙布と出会い、その美しさと優れた技術に魅せられて、以来40年間その研究と制作に情熱を注いでこられました。本展では桜井氏の紙布制作40年と米寿を迎えることを記念し、氏の代表作と新作を展示いたします。
また桜井氏の創作活動を支えてこられた、菊池正氣氏(西ノ内和紙)、梶山和世氏、山崎協子氏、妹尾直子氏の作品もご紹介いたします。
美しい紙布の世界をご堪能ください。

紙布制作実演会〜紙布づくりを中心に〜 5月13日(土)13:00〜15:00
講師:桜井貞子氏・菊池正氣氏(西ノ内和紙)・妹尾直子氏
参加料や定員はナシ、随時見学できます。

会 期:開催中 2017年3月18日(土)~ 6月4日(日)
会期中、展示替えがあります。前期:3月18日(土)~4月30日(日)/後期:5月2日(火)~6月4日(日)
イベント10:00〜17:00(入館16:30まで) 休館:月曜日(4/3は開館)

会 場:紙の博物館 東京都北区王子 飛鳥山公園内 → アクセス

公 式:紙の博物館 公式サイト

入場料:大人300円

元サッカー日本代表の中田英寿さんが、桜井貞子氏を取材・紹介!
中田英寿さんのサイト REVALUE NIPPON
→ 紙布という布の魅力「紙布作家 桜井貞子」