よく晴れた3連休の初日、「伝統産業の日」のイベントでにぎわう、みやこめっせへ。
お目当は「第22回 京手描友禅作品展」です。

会場に入ったとたん、ふっと空気が絹の感触に変わったような・・・

手描き友禅は、一着ごとが、ひとつの美しい世界。それがこんなに・・・あ〜シアワセ f22

技術的なことはよくわかりませんが、何年か続けて作品展を見てきているので、作風が印象に残っている作家さんもあり、
それが今年は、へ〜〜〜こういう作品も描かれるんだわ〜という発見をして楽しんだり、

そうそう、このやさしさ・・・という、その作家さんならではの持ち味や雰囲気を楽しんだり、

もちろん、新しく印象づけられた作家さんや強いインパクトを感じた作品もあり、
もし、どれか1点さしあげます、なんてことになったら、どれにしようかしら f22 なんて、いろいろに楽しめました。

会場の奥のほうでは、手描き友禅体験コーナーもにぎわっています。
職人さんの実演コーナーでは、真剣に職人さんの手元を覗き込む人、多数。

「第21回 きものエッセイ」入賞受賞作品と、入賞作をイメージして制作されたきものも飾られていました。
受賞者と思しき女性と、制作者と思しき職人さんが挨拶してらっしゃる場面も見られ、なんだか、ほのぼの。


 

もうじき、京都手描友禅協同組合では「京手描友禅トレーサビリティシステム」が始動・・・という展示も。
「京手描友禅」の証紙は、審査に合格した証。そしてQRコードをスマホで読み取れば、そのきものを制作した作家さんの想い、生産工程の詳細、工程に携わった職人さんの情報などがスマホで見られるようになる、そうです。

何工程・何人もの職人さんの手を経て完成する京手描友禅だけに、データ管理は大変そうですが・・・それでも
「お客様に本物の価値を伝えたい」「未来に本物の技を残したい」想いで、このシステム導入となったようです。

伝統の技の工程を最新のITで「見える化」し、作り手と着る人を結ぶシステム・・・って、これも京都らしいな〜と
そんなふうにも感心しつつ、会場を後にした姫丸でした。
 

*会場内は撮影厳禁のところ、昨年から紹介させていただいてます、ということで許可を得て撮らせていただきました。
 撮れなかった意匠の細かいところにこそ、技と美の真髄あり。ぜひ、次回ご自分の目で、お楽しみください。
 

あ!追加情報です。
みやこめっせ地下1階でも、若手の斬新なアイデアにあふれた手描友禅きもの展示が見られます!入場無料
京都市産業技術研究所 創設100周年記念 「伝統産業技術後継者育成研修 手描友禅・陶磁器・漆工 合同作品展」
こちらの研究所の修了作品、作家として活躍中の修了生たちの作品が、きものだけでも90点ほど。
なかなか楽しく見応え、ありました!京手描友禅作品展と同じく20日(月・祝)までですので、こちらもぜひ!