3月17日(土)「伝統産業の日」のメイン会場みやこめっせでは、いちばんに「京手描友禅作品展」に行きました。
「きものタイムズという、これこれなサイトをやっていて・・・ぜひ撮影許可を」とかとか言い始めて3年目の今年は
覚えていてくださる方も増えて、「経ってみれば一年、早いですね〜」が挨拶に ♪
土曜日の午後で、お客さんも多かったですが、会場は、あ〜そうそう、この絹のような空気感・・・というのは変わりなく
遠目にも惹きつけられる美しい作品が並んでいました。
引いて見て、近づいて見て、技法などはわからないけど、作家さんの想いや、こんなイメージで、こんなコーディネートで、などなど想像したり。(このあたりから、きっと脳内では幸福系物質、出まくり・・・でしょう)
何年か見てきた作家さんの作品は、大自然に生きる狼たちと、はるか上空に輝く星座。いくつもの物語が紡げそうな
「いままで見た中で、いちばんあの方らしい世界 ♪」と思える作品で、うれしくなったり。
右の華やかな振袖と、隣の洒脱な紗袷せ、2点とも同じ作家さんの作品・・・って、ちょっと意外ではありません?
「作風ゆうのはあるけど、それしか作れへんと思われたらシャクやさかい、作品展は、こういうのも作れるんやで、というチャレンジを楽しんでいる」そうで、今年もホホ〜〜〜と驚かされて、また、うれしくなりました。
求められる商品を作るのではなく、自分が求める作品を創る。その創作の喜び、作品に込める想い・・・
出展されている皆さん、それぞれに熱いものがあるでしょう。そうして生み出された力作を、見られる喜び
そして、新しい作家さんでしょうか、この作品展で私の記憶にはない斬新な作品に、出逢える楽しみ。
着る楽しみだけでなく、きものには見る楽しみもあり、作品展は、その楽しみ最大!と思います。
これまで作家名の裏に隠れていた価格表示が、今回は表に出てきていましたが・・・買うこともできます!
いよいよ「京手描友禅トレーサビリティシステム」も稼動しはじめたそうで、作品にはQRコードが付いていました。
京都手描友禅協同組合が「お客様に本物の価値を伝えたい」「未来に本物の技を残したい」という想いを、伝統の技の工程を最新のITで「見える化」し、作り手と着る人を結ぶ、このシステム。QRコードをスマホで読み取れば、そのきものを制作した作家さんの想い、生産工程の詳細、工程に携わった職人さんの情報などがスマホで見られるようになっています。
強く心に残る作品、わー欲しい!作品、今年姫丸は2点ありましたが。1点は売れてしまったようで、もう1点は・・・
爽快感を持って、あきらめられる価格でした。あーでも素敵だったな〜〜〜。
*会場内は撮影厳禁のところ、一昨年から紹介させていただいてます、ということで許可を得て撮らせていただきました。
撮れなかった意匠の細かいところにこそ、技と美の真髄あり。ぜひ、次回ご自分の目で、お楽しみください。