型染め、というとキモノなら小紋。だけではなくて振袖も訪問着も、あるんですよね。同じ型を用いても
全体に染める・部分だけ染める、色づかいを変える、いくつかの型を組み合わせる・・・で、できあがりは無限。
どんな型を作り、どんなキモノに染め上げるか。時代時代の流行やデザインに興味は尽きません。まして江戸〜明治は!
「江戸の粋 明治のシック」展、主催は東京・町田市立博物館・・・えっ市立の博物館!?と驚きましたが。
6〜7月に企画展「ジャパン・ブルー 青に囲まれた衣生活」を開催された共立女子大学博物館に女子美術大学美術館、
泉屋博古館分館も協力しての展覧会、講演や型染め体験もあるそうで、楽しみです!
江戸の粋 明治のシック ― 型染めデザインの美 ―
型染めとは、木や紙などの型を用いて模様を繰り返し染める技法です。
日本では模様を彫った和紙を布に置いて糊で覆い、模様の部分には色が浸透しないことを利用(糊防染)して染織する技法が鎌倉時代に始まり、他国に類がないほど発達しました。
江戸時代中・後期には「粋(いき)」という独特の美意識が生まれましたが、型染めは「粋」と結びついて町人階層の間に流行し、洗練を極めました。
本展覧会では、江戸の「粋」な型染めと、明治時代に引き継がれさらに「シック」な魅力へと展開した型染めを、衣装や型紙129点で紹介します。
前 期:2017年9月16日(土)〜10月9日(月・祝)
後 期:2017年10月14日(土)〜11月5日(日)
イベント9:00〜16:30、毎週月曜休館(祝日の場合は開館、翌火曜休館)
会 場:町田市立博物館
イベント東京都町田市 → アクセス
入館料:大人300円(中学生以下無料、障がい者半額)
■ 講演会「型染めの歴史 ― 小紋・中形が生まれるまで ―」
日時:10月28日(土)14:00〜15:30
講師:共立女子大学教授 長崎 巌 氏
会場:町田市立博物館2階講堂
定員:60名(予約不要、当日先着順)
■ 体験講座「型染めのマイバッグ作り」
型紙を彫り、トートバッグに型染めをします。できた作品は当日お持ち帰りいただけます。
日時:11月3日(金・祝) 14:00〜16:00
講師:葛飾区伝統工芸士 松井 喜深子 氏
会場:町田市立博物館2階講堂
定員:20名(申し込み順)小学校5年生以上、汚れても良い服装でお越しください。
費用:参加費800円(当日支払)、高校生以上 要入館料
申込:町田市イベントダイヤル(042-724-5656)/町田市イベント申込みサイト「イベシス」にて9月20日から募集開始。